裏磐梯スケッチ旅行

第1日
H18年10月18日、19日と日製謳美会スケッチバス旅行で裏磐梯に出かけた。一番心配なお天気は幸いにもまずまずという予報だ!
18日7時25分にきっかり観光バスが常陸多賀駅に到着して、仲間3人で乗り込んだ。

国道6号、日立駅に立ち寄って仲間を乗せて、総勢18名となる。日立中央ICから常磐道に入る。車中で幹事のT.SuzukiとA.Suzukiから世話人代表ということで指名があって、私からスケッチ旅行始まりの挨拶をした。
次いで幹事からスケッチ計画の詳細の説明があった。

裏磐梯の入り口の五色沼の出入り口2箇所(S1,S2)、桧原湖東北こたかの杜(S3)、曾原湖東岸(S4)をバスで巡回してくれるので、今日、明日各2箇所でスケッチ出来るのだ!尚この写真は中瀬沼展望台からの磐梯山風景である。宿泊した休暇村・磐梯高原から徒歩20分のところである。

左の地図は宿泊した休暇村ホテルの近傍が中心であるが、右下にある毘沙門沼の入り口がS1である。
ここにほぼ11時に到着した。私は此処から五色沼散策道を歩いて、この地図外の左下になる猫魔ホテル前のS2に抜けることにした。
 案内では約1時間の徒歩時間と記載されていたが、途中写真を撮ったりしたので私の足では1時間半かかった。
それに毘沙門沼の西端で水彩スケッチ1枚を描いた。合計で2時間かかった。

 6人ほどで歩く。私は油絵の道具を入れたリュックを背中に担ぎ、更にキャンバスと水彩道具を入れた手提げ袋を持って歩いた。
五色沼というのは大小15くらいの沼の総称であって、沼ごとに色が変わるのでこう呼ばれている。
毘沙門沼が一番大きいし、一番便利なので、この入り口は観光バスや自家用車で混雑している。紅葉は始まったばかりだし、平日なのにバスは駐車場まで進めない。

昔此処の近くでスケッチしたことがあるので、散策道を進む。上り下りがあるし、岩や石がゴツゴツしている処もあるので、足元に注意しながら歩く。
漸く人も少なくなってきた。次の沼か?と思ったら、まだ毘沙門沼なのだ!
バスに間に合うためには とても油絵を描く時間は取れないと判断して、ともかくF4水彩を1枚20分ほどで描いた。
肝心の磐梯山は雲が掛かっていて見えない。入り口あたりでは山の稜線がかすかに見えていたのだが。
ともかく紅葉と沼の水を描いた。

Kgさんが付き合ってくれた。別のサイトに写真を載せたが、次に右側に赤沼が見えてきた。
しかし沼の色は赤いよりは緑色である。光線の加減で赤色に見えるのかな?
 次いで みどろ沼 に着いた。この沼の色はクリーム色とグリーンを混ぜたような色をしている。 みどろ 色とはこういう色かなあ?
次いで龍沼に到着した。ここでほぼ半分の地点である。反対側から来た方と話を交わす。私どもの行程は少し上り道となるようだ!
12時20分だ!
S2地点13時50分発の我々のバスに間に合うように、此処で持参のおにぎりを頂く。1時間あれば大丈夫と判断した。
弁天沼、青沼と続く。左に るり沼という魅力的な名前の沼の地点に着いたたが、葦が背高く茂っていて湖面が見えない。大分わき道を入らないと見えないようなので、諦めた。
 でも先行した3人組は此処で描いたようなのだ!少しわき道に入ればよかったのだ! 残念無念!
Kgさんが手荷物を持ってくださる。随分楽である。
そして最後の柳沼が見えてきた。左に 父沼も見えてきた。
 S2ポイントには13時35分に着いた。此処にも 五色沼入り口の表示がある。当たり前だ!
向かいを見たら 猫魔ホテルだった。 すずらん がまだ足腰が元気な頃に 知人たちとよく泊まったホテルは此処かいな!
 迎えのバスは10分ほど遅れて到着した。3人が此処で乗り込んだ。

バスは桧原湖(このあたりで一番大きい湖である)の南から東側を大きく回って、S3・こたかもりという桧原湖東北湖岸に着いた。此処からは微かに裏磐梯の稜線が見えてきた。ここで油絵を描こう!

此処はキャンプ場になっている。
一組のカップルがテントを張って 炊事の準備をしている。
その先の湖岸脇の少し小高いところにイーゼルを立てた! 
湖が横に広く広がっていて、向かいに紅葉の森や林が連なり、その背後に裏磐梯の特徴ある稜線が見えるが、 逆光でもあり、地肌の色は全く見えない。
でもこれがポイントなのだ。写真に取ると背が低く映ってしまう。でも目の感覚ではもっと高く見える!この感じで描く。
横幅も広い湖面であるが、左岸を近くに描き、更に前景として船着場とボートを取り入れたのだ!
 新しいF8のキャンバスに描いた。少し涼しくなってきたので、用意のじゃんぱーを着込んだ。
迎えのバス時刻16時25分までに一応出来上がったところがこれである。 今回の油絵第1号である。

曾原湖の脇のS4に寄って、一人を乗せて今夜の宿泊ホテルには16時40分には到着した。かなりの仲間が先に到着していて此処で描いていた。
同室のNgさんは部屋の窓から描いていた。磐梯が真正面に見える。明日早朝に描くことにしよう!
 早速着替えて、温泉に入る。今日は重い無駄な荷物を持って随分歩いたなあ!
ゆおう泉ということだが、室内の風呂は割合透明な水質である。露天風呂にも入った。こちらは大分ぬるっとしていて、温泉らしい。
 午後6時から 我々だけの別室で会食である。先日の鬼怒川温泉の夕食に比べれば、量質とも貧弱だが、結構ご馳走である。
代表が急に欠席になったので、幹事の指名で私が開会の挨拶をした。
幹事が余興として古今の絵画名前から作者を当てるクイズもあったり、カラオケもあって宴が盛り上がる。私も「乱れ髪」を披露した。
特別参加の会員外の3名の挨拶などもあって、万歳三唱で締めくくった!
食事が終わってから幹事の部屋で有志の互評会が開かれた! 先ほどの油絵を持参して、皆さんの参考に供した。
 左下がりの線が多いので 垂直線や左上がりの線が欲しい感じがした。
同室4人と9時半には床に就いた。窓は薄いカーテンだけにして明日朝 明るくなったら起きだそうと思った。
かくして第1日目は終わりとなった。

第2日
朝6時前に目が覚めた。窓から見ると一面の朝霧である。山は全く見えないが、晴れてくる前兆だと思った!
一人で先に朝風呂に浸かる。お早う! 仲間も入ってきた。
部屋に戻って同室の方々も風呂に入るというので、部屋で待っている。ガスは段々薄くなってくる。
大丈夫!今日は快晴のようだ。
 7時からバイキング形式の朝食を頂く。他のお客さんも一緒だが、食堂は一杯だ!混んでいるなあ!
これならこの休暇村も黒字経営ではなかろうか!
 朝食を済ませてから見事に晴れ上がった磐梯を水彩で部屋から描く。
大正時代の火山爆発の大亀裂がなんとか見える。
基本的には逆光なのだ!手前の両側に紅葉した楓の木を配置した。同室の方も描いている。
 8時半にロビーに集合して全員写真を2枚撮影した。
お土産を求めてバスに乗り込む。

今日はS4の曾原湖からの磐梯を描くつもりで、真っ先に下車した。7人ほど降りたが、昨日S4の方々はこのポイントからの磐梯を描いていたが、 曾原湖の北側に行けば、もっと良い筈と皆さんを案内した。
大分前にHEC美術部で此処の民宿に泊まってスケッチしたことがある。
 キャンプ場から湖岸に出た。民宿の東隣の位置である。
期待通り湖を通して背景に磐梯が大きく広がっている。
同行した皆さんからも素晴らしいと喜ばれた。此処にイーゼルを立てて油絵F8号を描くことにした!

山は高めに、湖面は狭く描き、両側に樹木を配置した。水平と垂直線のバランスを考えた。
湖面がきらきら光っているが、これを表現するのは難しいなあ!
 水彩の方は早めのバスで移動された。二人は午後2時半の採集バスに乗り込むまで此処で頑張るというので、 私は11時35分という戻りのバスでホテルに戻る予定で、早目に切り上げて、一人でS4ポイントでバスを待っていた。

待っている間に付近の写真とともに 葉書大のスケッチを1枚描いた。色は塗っていないが。
でも12時になってもバスは来ない。やむを得ずホテルを目指して歩く。最初の案内図を持っていたので、間違いなく10分くらいで戻れた。
バスはホテルの駐車場の端に停まっていた。運転手が幸い車内で休憩していたので、乗り込んで、事情を聞いたが、回ったというのだ!?
25分くらいから居たのになあ! もっと早く回ったのかしら?

ともかく車内で遅れた昼食弁当を食べる。それから中瀬沼に行くと言ったら、送ってあげようというので、入り口までバスで行った。
そこから山道を10分一寸歩いて展望台に到着した。
 途中でKnさんに出会った。電池が切れたのでホテルのバスまで取りに行くというのだ!
仲間3人ほどがスケッチをしていた。時間余裕は30分と考えて直ぐにスケッチに掛かった。

 

此処からは磐梯が大きく見える。山肌の襞も少し見える。最初の写真の通りである。
近くの森というか紅葉の林も幾重にも重なって、短い時間では描ききれない。
暫くしたらKnさんも戻ってきた。ホテルまで往復30分だ!といわれる!?
こちらはまあ描いたというだけのスケッチになってしまった。
写真もあるので、スケッチだけしておけば、後で油絵にも描き直せる。
13時25分に其処を離れた。ホテルには45分に着いた。

バスは55分に出発してS4の二人を乗せ、S3で4人を乗せ、S2で最後の一人を乗せて、一路帰途に着いた。
 ともかく今日は素晴らしいお天気に恵まれたので、皆さんが大満足だった。
猪苗代ICで磐越道に乗る。磐梯高原でトイレ休憩などと順調に進む。
 私が口火を切って この二日の行動、と感想を述べ、来年の希望も添える。
皆さんがこの要領で順次話をしてくれる。
 かくして中郷SAで最後の休憩で、私から幹事、運転手さんへの感謝の言葉を含めた終わりの挨拶をして日暮れの日立に 全員無事に帰着した。

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